つけっぱなし

テレビもクーラーもつけっぱなしで眠っていたら、

ぐちゃー!うおー!

不気味な効果音で目が覚めた。

映画キングコングがやっていた。

人喰い植物の動きと音が派手で、寝起きすっきり。夜中の3時半。

ボーッと観続けてしまった。そうそう、本来の映画の楽しみ方はこうだよね、なーんて。

ゴリラと美女がいちゃいちゃしているのを観ながら、洗濯物をたたんだ。

氷の上でのいちゃいちゃは、クラークカイツブリの求愛ダンスみたいじゃないか。

朝陽のうつくしさに、ドラミングするゴリラ。

まねしてみたくなって、自分もカーテンを開けてみたが暗い。

ゴリラ研究家に、山極さんという人がいた。スイッチインタビューで観たんだ。なんだか素敵な人だなーと思っていたら、図書館で借りた糸井重里の本にも出ていた。

こうやって、自分が意図していないときに、つながるとうれしくなる。

山極さんはゴリラと話せる。メスゴリラとハグをしていてうらやましかった…。

その映像をみてから、自分も話したくて仕方ない。動物園や水族館で、生き物を観ながら心の中で話しかけている。ほんとうに音声化したらいよいよ変だ。だから我慢している。

我慢できていないこともある。

人間とは話したくないんだよー、とピラニアに念を送って、「自分が望むように、相手に存在してほしい」と願っている自分の傲慢さに、また鬱陶しくなる。この鬱陶しい自分を、水族館の水槽の小さな石の下に沈めるイメージで鑑賞する。

その石をエビがせわしなく、つっつく。石は回転している。回転していることで、その隙間からまた汚い自分の傲慢さが液体として広がる…

なーんて妄想していたら、あっという間に閉館時間です。

キングコングから小さな石まで飛んでいってしまった。つまり、あれだ。キングコングといちゃいちゃするナオミワッツに嫉妬。私もキングコングとしゃべりたい。

The beauty killed the beast .

って言ってたからな。最後にな。美女だから。ナオミワッツは美女だから!私も美女にならねば。ねばーぎぶあっぷ。

ナオミワッツ!

言いたくなる。ナオミワッツ!